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学校にも、心配していたよりはかなり早くなじめた。
 後は何より、羽鳥家は本好きなので、家から徒歩二十分くらいの所に、かなり充実した大きな図書館があるのが、家族全員のお気に入りだった。
 そして、その隣にはかなり有名な広々とした公園と、その北側には、公園の入口から、徒歩五分くらいのところにかなり大きくて立派な古そうな神社と、その背後に大きな森があった。そして森には小川があったり、それほど危険ではないちょっとした崖があったりして、わんぱく小僧たちのいい遊び場所になっていた。
 「な、今度さ、森の例の噂、試してみないか?」
夕真に小声でそう言われたのは、そろそろ寝ようかと、二階に二人で、階段を上りきった所だった。
 この家に引っ越してから、真朝たちはそれぞれに部屋をもらえた。六畳くらいのフローリングの部屋で、二人はすっかり気に入った。真朝の正面の部屋が、夕真の部屋だ。
 「え?あの森の噂、ほんとに確認するの?ユミちゃんたちなんて、結構怖がってたよ」 真朝もやはりひそひそと、やや不安げに話す。ユミちゃんというのは、真朝の同じクラスで、同じグループの一人だ。その噂のため、真朝たち女の子は、その近くの公園や神社は兎も角として、あまり遊びに行ったことがなかった。夕真は、男の子たちと遊びに行っている。
 ちなみに、真朝と夕真のクラスは違う。真朝は1組で、夕真は3組だ。三年生までは一緒だったが、今年からは違う。
 「うん。ここら辺の子は、結構怖がってるけどさ」
夕真は下の両親に怪しまれないようにと、真朝を促して自分の部屋の前まで移動した。
 「僕、上級生とかにも森の話聞いたんだけど、本気で怖がってる人と、あの噂は、大人が森は危険だからって、子供を森に近づかせないように話を作ったんだ、って言ってる人にわかれるんだ」
夕真は今年から地元のサッカークラブに入り、学校で聞いた森の噂を、色々な学年の子に聞いてみたのだ。
 真朝たちが話している「森」というのは、例の古い神社の近くにある森のことだ。あとつけ加えておくと、ここら辺の子が言う「森の噂」というのは、その近くの「神社の噂」や、公園のことも込みで入っている。
 最初に、森の話だ。その森は、前に書いた神社の背後にある大きな森だ。神社の背後から始まった様なその森は、公園の北側の一角から東側の方まで広がっている。その森は「鎮守の森」と呼ばれていて、神社同様、かなり歴史があるらしく、公園から見ても、かなり太く、がっしりした木が数えきれないくらい生えていた。
 ただ森の中は、ある六年生が話してくれたように、一部分だが、結構整備されている。後はわざと手付かずに近い状態で残してあった。
 森の中、正しくはその外周の半分と森を半分に分ける感じに遊歩道が作られている。遊歩道の周りには、外灯と花壇があり、季節の花が植えられていた。
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