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 と、お姉さんはさっきより大分真面目な顔で言うと、図書館の三階へ真朝たちを案内した。
 そこはこの図書館のレファレンス・コーナーになっていた。インター・ネットは出来ないが、パソコンが十台くらい置かれている。パソコンにはたくさんの新聞記事が保存されていて、検索ワードを入力すれば、記事を閲覧することができるようになっていた。
 今、五人、高校生やら社会人やらの男性たちが、一台ずつ椅子に座り、いろいろ調べていた。
 「ほら、この新聞見て」
お姉さんはパソコンを起動させ、検索ワードをいくつか入力すると、目的の新聞記事をすぐに探し出した。
 促され、二人がそれを覗き込むと、それはどうやら、今から15年前の、新聞の記事だった。
 古い新聞が図書館の事務所のもっと奥の部屋に保存されていて、調べることが出来るらしい。
 お姉さんはここに勤めだした頃に友達の話を思い出して、自分で調べておいたのだそうだ。
 だから、今でも、どういうワードで探せばその記事がすぐ見つかるのかがわかるのだ。
 さて、その記事見出しが、まず、二人の興味を引いた。
〈現代の神隠し!?〉 というもので、15年前にここの森で起こった事件のあらましが書かれていた。
 記事の内容は、だいたいこうだった。
─弓白県雪白市の日根丘町で、〈神隠し〉が発生した。
 被害にあったのは、小学6年生の子供3人。
 被害にあったのは3人だが、その時彼らといっしょにいた他の2人は、難を逃れた。
 5人はクラスメイトの友達同士で、夏休みに、町内の公園で遊んでいた。
 その内に「肝試ししよう」という話になり、子供たちの間で噂になっている、「森の北側の入口にある門を、お昼でも夜でも12時ちょうどにくぐりぬけると、その人は消える」という噂を確認しようという話になったらしい。
 そこで、5人はその門に行き、5人横一列に並び、12時ちょうどにそこをくぐりぬけたらしい。
 ところが、その中のAさんとBさんを残して、他の三人は消えてしまった、という。
 AさんとBさんは怖くなったが、それでも30分ほど、そこで、消えてしまった3人が戻ってくるのを待っていた。
 ところが戻ってこないので、2人は悲鳴をあげ、交番に行き、泣きながら今度のことを警察に話した。
 以上が、AさんとBさんが警察に話した事件の内容だ。
 警察は門の噂は信じなかったが、今度の事件は、親がちょっと目を離したすきに行方不明になったという事件の類だという結論に達し、3人の捜索を続けている。─
 二人にはわからない漢字もいくつかあったが、それはお姉さんに聞きながら、何とか記事を読み終わり、二人は何となくゾッとしながら、お姉さんを見上げた。
 お姉さんも、先ほどより、さらに真面目な表情になっていた。
 「実はこの事件、まだ未解決─んー、わかりやすく言えば、まだ終わってないの。実は、私が高校の頃、偶然、この記事のAさんかBさんと友達になってね。
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